損失を防ぎたい時のお助け通貨を知っておこう



 皆さんがFXを始めた理由はもちろん、「お金を増やしたいから」ですよね? ですから、スタート時点では当然、資金を効率的に増やすことを念頭に投資先を選ぶことになります。ビギナーの方へ超安全策をすすめる指南書やサイトも多いですから一概にはいえませんが、超安全通貨から始めた方も、だんだんとチャートに慣れ、少々変動の大きい通貨にも資金を配分し始める……というのが自然流れではないでしょうか。

さて、そうなると今度は当初の「お金を増やす」よりも、トレーダーの中で大きくなる要素があります。それは「損失を防ぐ」ということ。損失を防ぐことの大事さは、たいていのトレーダーが身を持って始めて知ることでもあります。その時にあらためて役立ってくれるのが『リスク回避通貨』といういわば『お助け通貨』です。

■リスク回避通貨って何?

FXは基本的に、「価格が変動」することによって差額を利益として受け取ることができます。ですから、安定していて動きにくい通貨……例えば日本円や米ドルは、利益を出すという面からみると非常に効率が悪い通貨です。そういった通貨には主要先進国の通貨が多いことから、メジャー通貨と呼ばれますね。

ただ、市場が不安定になった時にはこれほど頼りになる通貨はありません。というより、多くのプロトレーダーたちは、「不安定になってから」ではなく、「不安定になる」ことをみこして、こういった通貨の買いへと転じます。その理由は「リスク回避」。そのため、「リスク回避通貨」と呼ばれるようになったのです。

■リスク回避通貨としてもっとも利用されている通貨とは

メジャー通貨の中では多少影が薄い感がありますが、リスク回避通貨として絶対的な信頼を得ているのは、実は「スイスフラン」です。

その理由はなんといっても、スイスが永世中立国だから。日本円や米ドルが安定した通貨だとはいっても、万が一世界中を巻き込むような大紛争や経済危機、食糧難が起きたらどうなるか、といったところまでは信用しきれない点がありますが、その点スイスは違います。世界中の名だたる億万長者達の財産をスイス銀行が預かっているのも同じ理由です。

■ビギナー視点からみたリスク回避通貨

リスク回避通貨は、先ほど少し触れたように、「回避する」為に利用するものです。ですが、ビギナーではプロトレーダーのように先読みするのは難しいですし、一気に市場がリスク回避通貨の買いに動いたとして、迷っている間に買った時にはすでに売りに転じていた、なんて笑えないケースもおきます。

以上を踏まえて、ビギナートレーダーは初めから自分の投資先にリスク回避通貨を組み込んでおくことをおすすめします。自分の必ず守らなければいけない資金分ははじめからリスク回避させておくことで、予想外の損失を防ぐことができるだけでなく、タイミングによってはリスク回避通貨からコンスタントに利益を生み出せる可能性も出てきます。